04658-170127 物書堂『精選版 日本国語大辞典』が面白い
SIGMA sd Quattro H + 35mm F1.4 DG HSM
辞書アプリの老舗「物書堂」からリリースされた『精選版 日本国語大辞典』が面白い。辞書フリークなshioはリリースされたその日に即買い。だってね、破格値。安すぎる。1月31日まで発売特価4,800円也‼︎(通常価格は7,800円)
冊子体で買ったら全3巻で48,600円(税込)。アプリはその1/10の価格です。というか、もう冊子体の辞書を買うことはないだろうから、iPhone/iPadのアプリとしてリリースしてくださったことに感謝。
高校卒業時には所有する辞書が89冊あった辞書フリークのshio。以後も増え続けていますが、最近はアプリばかり。例外は冊子体しかないカンボジア語の辞書とかのみ。
さてこの『精選版 日本国語大辞典』は、30万項目、30万用例、約4000万字という日本語情報の宝庫。『日本国語大辞典 第二版』(50万項目・100万用例・約1億字)から精選したもの。つまり、英語でいえば『OED(Oxford English Dictionary)』に対する『SOED(Shorter Oxford English Dictionary)』に相当します。
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高校生の時、暇さえあれば高校の図書館にあるOEDの棚の横のテーブルを占領していました。なにせ本体20巻+補遺3巻あるので、OED (615,100項目・2,436,600用例)を読み始めたら開いた各巻がテーブルを埋めて重なる状態になるのです。
高校の教科書に出てくる単語とかも基本的な単語は普段からOEDで引いていたから、語源から語義の変遷をたどって派生語まで丸ごと理解できる(記憶じゃなくて理解)。見出し語が初めて英語に現れた時の用例を皮切りに1世紀ごとに1用例が引用されているので、日々これ時間旅行。普通に読み始めたら時を忘れて、いや時を超えて読みふけってしまう楽しく危険な辞書がOED。
1990年代はMac用のCD-ROM版(確か9万円くらい)を購入して愛用しておりました。今では大学からオンラインで読めるからありがたい。成蹊大学の学生は無料なんだからみんな使おうね。
OEDを引くまでもない時は、OEDから抜粋されたSOEDでも十分に充実した内容を楽しめる。こちらはアプリなので、以前からiPhone/iPadで日常的に使っています。ありがたい。
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さて英語のコーパスであるOEDに対して、日本語のコーパスは『日本国語大辞典』。こちらも成蹊大学の学生はオンラインで読めますよ。
それを日常的に使えるように「精選」したものが『精選版 日本国語大辞典』であり、今回、iPhone/iPadアプリとして物書堂さんがリリースしてくださいました。言葉の意味を歴史的にたどって「理解」する面白さ。それを日本語で日常的に味わえる。ああ、うれしい!!
アプリはさすが物書堂製の使いやすさ。例えば設定で「クリップボード検索」をonにしておけば、他のアプリでコピーした単語をダイレクトに表示してくれる。正規表現の検索もできるのが頼もしい。またちゃんと表示画面を白黒反転するモードが付いていて目に優しい。即、白黒反転に設定。
普通に検索する他、インデックスで多彩な言葉を一覧して、興味を持った単語に分け入っていく楽しさも、物書堂のアプリならでは。季語とか慣用句を眺める楽しさは本当に時間を忘れます。俳句を詠む時に季語を眺めて発想を引き出すのもいい。インデックスを3Dタッチすれば語義が見える、というUIも好き。新しい言葉との出会いにワクワクします。このインデックス、ピンチイン/アウトできたらもっと使いやすいかも。
発売記念特価は1月31日まで。買うなら今ですよ。
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